フレットレスベースのヴィンテージはmoon社製なのだ!
ベースを始めて早10年が経とうとしている。
これまで経験した、数多くの演奏の思い出が染み付いている自身の楽器。
『フレットレスベース』だ!
実は、私はフレットレスベースを、最初の一本に選んでしまい、それ以来フレテッドベース(普通は指板上フレットがある。笑)を、弾けないのである。
普通は逆だと思うが、私なりにそんな特殊なベースの疑問点について不器用ながら書いてみたいと思う。
『フレットレスベースとは』
フレットレスという名前通り、通常のアコースティックベースやエレクトリックベース(フレッテッドベース)と異なり指板上にフレットがない。 それ以外はフレッテッドベースと構造上の大きな違いは無く、指板上にフレットの代わりに目印となるラインが書かれている物も多い。
引用 - wikipedia
写真は私のmoon社PGMのヴィンテージベース(いつ頃作られたベースか詳細は不明。)なのだが、見ての通りフレットが無い。
『ヴィンテージモデル』
詳しいことは、所有者である私自身もわからないことが多いのだが、使い続けて他のベースとは明らかに違う点が、フレットが無いこと以外に3つだけある。
・重厚な作りで頑丈だが、めちゃくちゃ重い
まず、このベースを持った瞬間に思う事がある。。。重い!とにかく重い。このベースが作られていた時代の材料や製法が関連しているのだろう。ちょっと落としたり、ぶつけたりしてもへっちゃらです。
・ペグの回転方向が逆
弦を張るには、普通は左方向にペグを回すのだが、このベースのペグは逆方向になっている。アコギを弾くこともありチューニングする際によく間違えてしまう。しかし、これも魅力の一つだ。
・アタックが強く、出音が素晴らしい
長く、太い音が特徴でありながら、メリハリがある。このベースならではの音色だ。
特に、ミュートや、ゴーストノートが本当に素晴らしく表現できる。
『moon社って?』
私たちは、世界で初めてエレキギターにコンポーネントという概念を体系化させ、数多くのミュージシャンの厳しい要求を形にし、そして進化させてきました。
プレイヤーの「求める音」 それは、各プレイヤーの演奏スタイル、ジャンル、感受性、またそれだけではなく生活スタイルによってすら変わってきます。
エレクトリックギター、ベースおよびエレクトロニクスの進化によりポピュラーミュージックのスタイル自体も多様に変化し続けています。
よりアナログな部分の大切さが、再評価されてきている現在、私たちは、厳選されたボディ、ネックを使用することによりナチュラルな「木」本来の響きを大切にし、楽器本来の基本を抑えた上での新たなる可能性を追求していきたいと思っております。
オーダーしていただいてからお待ち願うことがあります。
ムーンでは個々のオーダーに忠実に従い、十分に乾燥させたボディ、ネックの加工、塗装の各ステップを通って組み上げられる完全受注生産。
ビルドアップのペースは上げず、クオリティを維持できるよう丹念に製作しております。
より多くのプレイヤーの方と共にすばらしい音楽を生み出すことが、私たちの誇りです。引用 - moon guiters公式サイトより
ちなみに、私のベースは、他者から譲り受けたもので、フルオーダーで作られたものらしいです。
『さいごに、フレットレスベースを使ってみたいと思う方へ』
フレットレスベースを使うにあたって感じたことは、
ハーモニクスのスライド奏法や、独特のチューニングで個性的な音色を出せる。
これは、本当に唯一無二の武器になると思う。
慣れれば、演奏も独特なものになり個性に色がついてくる。
しかし、デメリットのほうが目立つ存在でもある。
・ピッチが狂いまくる!
・指板の傷みが激しい!
・演奏の難しさ
私は、これまでフレットレスベースを中心にプレイしてきたが、フレッテッドから移行する場合相当苦労すると思う。現に、私の周りでは、「絶対に使わない!というか使えない。。」という声が多い。私自身も弾く際にピッチがずれてしまうこともあるし、難しい楽器だと感じる。だが、それ以上に弾いていて快楽を覚える未知の楽器といえる。
追記:
ちなみに3年前の12月頃、ギターリペア工房DNS様で、ピックアップと配線周りの改造のためリペアしてもらいました。非常に丁寧なお仕事をされてます。
あの時は、本当にありがとうございました!!!
おしまい。