空飛ぶお団子

あれも、これも、それも、どれでも...初めてだからおもしろい

僕が革靴を好きになった理由。

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靴を履くという文化。

僕にとってそれはもはや、ファッションという簡単な概念ではなく、

自分の姿、形、生活、感覚的な喜び、そういった自分の一部です。

簡単に言うと、私の全ての半分は靴のことで出来ています。

 

最初は、ただ『かっこいい靴が好き!』という感情からでした。

有名ブランドの広告の写真や、ネットに出てくる数々のポートフォリオ

日々すれ違う人々の足元。。。

そういった、なににでも変わりうる自分の憧れのようなものでした。

しかし、靴の文化に触れるうちに自分のマインドが変わってしまうほどの

何かがありました。

今日は、そんなお話を記事にしてみようと思います。

 

 

 

 

靴磨き職人との出会い

ある日、一つの靴磨き専門店との出会いがありました。

brift-h.com

靴磨き職人。この業界の中で『日本一お高い靴磨き』と称されるほど、

素晴らしい技量の靴磨き店です。

初めて、お邪魔させていただいた時、靴磨きは完全予約制でできなかったのですが、

クリームとケアの方法について丁寧に説明してくださり、さらに

シューシャイン(鏡面磨き)のコツなども教えていただいたりして、

とても、素敵な出会いだったのを覚えています。

 

 

 

『長年履き続けられるように最善のケアをすることについて』

『靴を磨き、己を磨く』

このお話をした時に『革靴の魅力』に気づきました。

靴を愛する人の人間性は素晴らしいものでした。

自然と他人を惹きつけてしまう魅力がそこにはありました。

それとともに、自分はその靴の魅力というものにすでに

どっぷり浸かっていたのです。多分、きっかけはこの時だと思います。

今でも、このお店のクリームや、クリーナーを使わせていただいてます。

本当に重宝してます。

 

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いい靴を履くためには代償が必要

その後、次々と世に出てくるブランドの革靴作品たちを見て、

なけなしの金を叩いて実際に購入して履いてみる。

そして、様々な靴に出会い同じ形の靴にも微々たる違いがあり、

その違いにこそ自分にとって唯一無二の存在になる感覚が芽生え始めました。

 

 

それが、とんでもなく快感になることも覚えました。

 

靴というのは、ビスポーク(完全オーダーメイド)で作ったとしても最初は、

自分の足より小さいサイズを購入することが多いです。

革靴というものは、牛革などの革を使い作られていますので、履き込んでいくと

シワが入り、革が伸びて自分の足にフィットします。

このフィット感を手に入れた時、今まで経験したことの無い感覚に陥ります。

 

 

というのも、最初は小さいサイズの靴を履くわけですから、靴擦れなどで

非常に足を痛めます。

それは、もう死ぬほど痛いです。流血しようがなんだろうが、

自分の足に馴染むまでこの状態で履き続けなければなりません。

そういった別の意味での苦しみみたいなものを味わってから初めて、

自分の足にぴったりの靴を手に入れることができるのです。

だから、このフィット感を初めて自分のものにした時の快感は忘れられません。

とても、嬉しかった。。。

 

実際、僕の足はいくつものタコやアザで傷だらけですが、

今では新しく靴を買って履いても、そこまで足を痛めることもなくなり、

出来立ての靴を初めから楽しむこともできるようになりました。

 

では、その超フィットしている革靴のはき心地というものは

どういうものなのか???

 

よく例えられるのは、

『厚めの靴下を履いて歩いている感覚』です。

 

この例え、、、すごくよくわかります。

本当にその通りです。

 

いい靴を履いて街を歩いていると思うのですが、

こんなに、硬くて頑丈な靴を履いているのに、

『全然疲れない。』

そういった感覚です。

これは、わかる人にはわかるやつで、特権だと思っています。

 

 

 

靴は最高のお散歩アイテム

僕は、靴を好きになり、歩くのが好きになりました。

どこにいくにも確実に革靴を履いています。

これは、ただの自己満、、、いや、自己満を通り越して

自分自身のポリシーになっています。

 

なので僕は革靴の魅力に出会ったおかげで、

『一人で歩いているだけで幸せ』な人間に進化しました。w

外を歩いている時には、足元ばかり見て歩いてます。

いい靴を履いている自分の足元の画が好きなんでしょうね。

 

変態です。自分でも少し変わってるなと、、そんな風に思います。

でも、幸せなのです。それでいいのです。

 

 

 

いい靴を履いてれば必ず人と出会う

足元ばかり気にしていると思わぬ出会いにつながることがあります。

良い靴に、良いケア、鏡面磨きされたトゥ。

 

 

僕は、ファッショにはあまり興味がありません。

特に、冬場は楽です。だって同じような服にコートをかぶっちゃえば

わからないですもん。w

その程度の考えのエコな人間なのです。

しかし、そんな僕の足元にはすごく大事にしている靴文化があり、

日々、街中を歩いているわけです。

歩く靴文化です。w

 

これに、ある人間は自然と惹きつけらます。

それは、靴好きの人です。

最近もあったのですが、街中を歩いていて、

カフェに入ったりすると隣に座っていた

紳士的なスーツに、いい靴を履いた人がいました。

 

僕の着席5秒で声をかけられます。

 

「いい靴ですねぇ。。。」

 

「そちらの靴もいいですね。どこのブランドですか?」

 

こんな感じで会話が始まります。本当によくあります。

全く知らない赤の他人ですよ?

靴がなければ絶対出会いませんし、話しかけたりしません。

つまり、靴好きの人間は多分人の足元を見て人を判断している。

その人が履いている靴が気になってしょうがない。

そう思うのです。

 

 

逆も同じです。

僕も、自分の木になる靴を履いている人に出会ったら

それだけで、話しかけてしまうかもしれません。

それくらい靴好きは靴が好きなのですね。

 

今まで、関わってきた人たちも同じような出会いでした。

いい靴を履いている他人だった人が、ある日靴の話題で話が盛り上がり

その後、自分が困っている時とか助けてくれる。

かけがえのない存在になる。

こんな感じです。靴好きの絆は強いなと思います。

今の僕は、『こんなことになるなんて。。』

いい意味でそう思います。

 

 

 まとめ

 

さて、いろいろ自分が靴を好きな理由を探って見ましたが、

 

靴磨き職人との出会いがあり、

革靴を履くことをポリシーとして考え、

大切にケアをして、靴とともに自分が成長する。

お散歩してると今まで出会えなかった靴好きと出会う。

 

最初はこんなに、足元の大切さなんか気にもしませんでしたが、

僕にとってはこういうことだと思います。 

 

 

見ている人は、ちゃーんと見てます。

それはそれはもう、見てます。

 

 

ビジネスマンの方々、学生の方々、多分革靴を履くことが

多いと思います。

 

 

値段の高い靴でなくてもいいのです。

ただ、しっかりとケアをして大事にしてあげることで

それは、見た目から変わってきます。

それを続けているうちに思いもしなかった出会いや

自分自身の考え方が生まれ、自分にとって素敵な財産になります。

大切なことだと思うのです。

僕は、靴を愛し、靴の文化と足元を大切にすることで、

人生が変わりました。これを見ているあなたはどうですか?

革靴好きですか?

 

 

 

おしまい。